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2019.10.08

エコネコルの「落じん灰の買取り」ってどんなサービスなの?

当グループの株式会社エコネコル(以下、エコネコル)は、「落じん灰の買取りサービス」という日本で初めてのサービスを、地方自治体に向けて提供しています。

 

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担当者である竹川 友祐さんに、サービスの特長や、仕事のやりがいについて教えてもらいました。

担当している仕事の内容を教えてください

地方自治体に「焼却灰の資源化」の提案をする仕事です。

焼却灰は、地方自治体が所有している焼却炉(ストーカ炉)でゴミを燃やした後に出る灰のことです。焼却灰を取りだす過程のなかで「落じん灰」が排出されます。

私たちは地方自治体に対して、この落じん灰を買取る提案をしています。

多摩ニュータウン環境組合との契約締結の記事はこちら

通常、この焼却灰や落じん灰は、どのように処分されるのでしょうか?

日本では通常、焼却灰から落じん灰を分別することはなく、焼却灰をそのまま処分場に埋めるか、もしくはセメント会社に処理料を支払って、セメント原料として処理してもらいます。

私たちはこの「焼却→埋め立て/セメント原料」というプロセスを、「焼却→落じん灰の分別(貴金属の回収)→埋め立て/セメント原料」というプロセスに変える提案をしています。

 

このサービスは、地方自治体にとってメリットがあるのでしょう?

地方自治体に提供できるメリットは、大きく3つあります。

1つ目は資源化率の向上です。

もちろんセメント原料にするのも資源化なのですが、貴金属という貴重な資源を回収して資源化することには大きな意味があります。

2つ目は歳入の増加と歳出の減少です。

同じ資源化でもセメント原料の場合、セメント会社に処分料を支払う必要がありますが、落じん灰の買取りサービスは、逆に買取り料をもらうことができます。また落じん灰の分だけ焼却灰が減りますので、セメント会社に支払う処分料を削減できます。

3つ目は処分場の延命化です。

処分場の残余容量は多くの地方自治体にとって大きな問題ですが、私たちが落じん灰を買取ることで、埋め立て量を少なくすることができます。

 

なぜエコネコルは処分料をもらわずに、買取ることができるのでしょうか?

落じん灰は、貴金属だけで出来ているわけではなく、余分なダスト類も含まれていますが、私たちは落じん灰を破砕し分別することで、貴金属を効率的に回収する特許をもっています。

この特許技術があるからこそ、私たちは落じん灰を買取ったとしても、貴金属を回収して販売することで利益を得ることができるのです。

特許の概要はこちら

 

地方自治体の方からどのような反応がありますか?

やはり費用対効果については気にされますね。

このサービスを行うには、落じん灰を回収するために焼却炉(ストーカ炉)の改造が必要なのですが、そこと「歳入の増加」「歳出の減少」「処分場の延命」という効果とのバランスが取れるのかは慎重に検討されます。

また一度始めたサービスを継続して提供できるのかも、重要なポイントです。

ただ、私たちは東証一部上場企業のグループ会社で、かつエンビプロ・ホールディングスの決算説明会で、同サービスについても投資家にコミットしているため、信頼が得やすい部分はあると思います。

決算説明会の資料はこちら(P31~32「金銀滓回収事業の拡大」)

 

このサービスはいつから実施しているのでしょう?

サービスそのものは約5年前から行っているのですが、実際に動き始めたのは、一緒に地方自治体に提案をしている村河 善信さんが加わった2018年4月からで、私が担当になったのも同じタイミングです。

村河さんは元々大手プラントメーカーで清掃工場の営業をされていた方で、地方自治体におさめる焼却炉を作っていたこともあり、村河さんが加わってから一気にこのサービスが加速しました。

村河さんには厳しくも温かい目で、成長につながるアドバイスを頂いています。

どのような点にやりがいを感じていますか?

ヨーロッパの一部の国で、約1%以上の金属類が含まれていると、埋め立てをしてはいけないという基準があるため、焼却後に貴金属を分別してから埋め立てをするプロセスが一般化していますが、日本では現時点でエコネコルのみが、このサービスを提供しています。

この循環型社会の構築につながるサービスのパイオニアになれることに、大きなやりがいを感じています。

また地方自治体が公表している一般廃棄物処理基本計画を読んで、抱えている課題について仮説をつくり、提案をしていくという仕事内容にもやりがいを感じています。

 

今後の目標を教えてください。

この循環型社会の構築につながる仕組みを日本に普及させるには、私たちや私たちのグループだけでは膨大な時間がかかってしまいます。

もしこのインタビューを読んで、自分たちも取り組んでみたいと感じて頂けた会社があれば、私たちが持っている特許技術やプロセスはきっと役に立つと思いますので、ぜひ一緒に取り組んでいきたいですね。

 

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【竹川 友祐】
2002年に株式会社佐野マルカ(現;エコネコル)に入社。

自動車の解体、金属スクラップの再資源化、産業廃棄物の収集などで経験を積み、2018年4月から「落じん灰の買取りサービス」に関わる。

趣味は薪割で、自宅にある薪ストーブの燃料を毎シーズン、息子と父親と一緒にせっせと作っている。

森に入り、木を伐採し、薪を作ることは、何も考えずに無心になれる数少ない時間とのこと。