2050年までにカーボンニュートラルを約束

エンビプログループでは、2016年のパリ協定の発効や、その後の世界的な脱炭素化の進行を受けて、2050年までに当グループで扱うスクラップや廃棄物の処理およびリサイクルを含む、すべての事業から排出される温室効果ガス実質ゼロを目指すことを決定しました。
資源問題と気候変動問題は、個別の問題ではなく相互に密接に関連しており、地球規模の社会課題です。際限のない資源採掘や温室効果ガスの排出は、持続可能性を損なうものであり、私たちが共有している地球という星の資源と自然環境を未来に残すためにはその解決が望まれます。
サプライチェーンの最後に位置する資源循環事業を担う当グループは、この重要な社会課題の両方に事業を通じて取り組むことができる事業特性を有しており、まさに、当グループが果たすべき社会的責任であると考えております。
2050カーボンニュートラルへの取り組み

当グループの2021年度のCO₂排出量(Scope1,2)は4,792トンとなり、2017年度比で62%削減されました。CO₂排出量のうち、電力由来(Scope2)のものはRE100宣言当初7割を占めていましたが、再生可能エネルギー電力への切り替えを推進することで排出量の継続的な削減を実現しています。スクラップや廃棄物の再資源化をはじめとする事業活動全体をカーボンニュートラルとすることで、脱炭素とサーキュラーエコノミーの実現を通して社会課題の解決に貢献していきます。
2030年までに再生可能エネルギー100%に
当グループは、事業活動で消費する電力を2050年までに100%再生可能エネルギーにすることを目標に掲げる「RE100」に、2018年7月、リサイクル業界からは世界初の加盟をいたしました。
カーボンニュートラルにすることをコミットメントしたことにあわせRE100の目標年度を20年前倒して2030年に再設定し直しました。これは、気候変動への対応策として最も重要である再生可能エネルギーの拡大・促進が「持続可能社会実現の一翼を担う」というミッションを掲げる当社にとって、取り組むべき重要テーマであると認識しているためです。
2021年4月に当グループの(株)エコネコルにおいて、本社を含む事業所および工場で使用する電力の再生可能エネルギーへの切り替えが完了したことにより、2021年度におけるグループ全体の再生可能エネルギー電力の割合は97.3%となりました。引き続き新工場において太陽光発電設備の設置や再生可能エネルギー対応メニューにするなど、2030年までの目標に向けて着実に再生可能エネルギーの取り組みを進めています。