カーボンニュートラル

SUSTAINABILITY

2050年までにカーボンニュートラルを約束

エンビプログループでは、2016年のパリ協定の発効や、その後の世界的な脱炭素化の進行を受けて、2050年までに当社グループで扱うスクラップや廃棄物の処理およびリサイクルを含む、すべての事業から排出される温室効果ガス(GHG)実質ゼロを目指すことを2020年に決定しました。

資源問題と気候変動問題は、個別の問題ではなく相互に密接に関連しており、地球規模の社会課題です。際限のない資源採掘や温室効果ガスの排出は、持続可能性を損なうものであり、私たちが共有している地球という星の資源と自然環境を未来に残すためにはその解決が望まれます。
サプライチェーンの最後に位置する資源循環事業を担う当社グループは、この重要な社会課題の両方に事業を通じて取り組むことができる事業特性を有しており、まさに、当社グループが果たすべき社会的責任であると考えております。

当社グループでは、GHG排出量と電力の再生可能エネルギー使用率を、気候変動関連のリスクと機会を評価および管理する際に用いる指標のひとつとして定め、それぞれの目標値を公開しています。

2025年6月期のGHG排出量(Scope1+2)は5,098t-CO2eとなり、基準年とする2018年6月期と比べ62.6%削減されました。

当社グループでは、2023年6月期を基準年としてScope3の排出量目標を設定していましたが、当該算定においては、期中に新設した(株)サイテラスの物流代行事業の一部が含まれておりませんでした。その後、当該事業の規模拡大に伴い排出量への影響が大きくなったことに加え、グローバルトレーディング事業における算定方法の精緻化を進めた結果、より実態を適切に反映した目標管理を行う必要があると判断しました。具体的には、2024年6月期にはカテゴリ4であった物流代行分を2025年6月期はカテゴリ9へ分類変更し、トレーディングにおける日本-海外便については港を7つのグループに分けて算定することで、より実態に即した輸送距離でGHG排出量を算定しています。
このため、2025年6月期の算定結果を新たなScope3の基準年として設定することといたしました。今後は、この新たな基準年を起点として、引き続き精緻な算定とモニタリングを行い、実効性の高い削減戦略の策定と実施に取り組んでいきます。
当社グループは、サプライチェーン全体での排出削減を通じて、持続可能な社会の実現に貢献していきます。

排出量削減目標スコープ1+2ならびにスコープ3
スコープ1+2排出実績と目標

※2050年6月期のScope1、2の排出量はネットゼロを「±0」として表記しています。

今後も環境指標の正確な算定に努め、信頼性の高い情報開示を進めてまいります。

CO2排出量削減の取り組み 鉄スクラップ利用による削減効果

エンビプログループでは、廃棄物を破砕・選別することで、リサイクル原料を生産しています。2025年6月期はグループ全体で鉄スクラップ579千tを製鉄所等へ出荷しました。鉄スクラップからの電炉での製鋼は、鉄鉱石など天然資源から高炉転炉で製造する場合と比べ、1t当たり1.28t-CO₂の削減となります(日本鉄リサイクル工業会資料より)。
同量の鉄を鉄鉱石等の天然資源から製造した場合は1,158,000t-CO₂が発生するところ、416,880t-CO₂の発生に抑えた鉄鋼製造プロセスとなり、比較すると741,120t-CO₂の排出量を削減したといえます。

CO2排出量削減の取り組み 鉄スクラップ利用による削減効果

エンビプログループでは、2025年6月期は約22千tのRPFを製紙会社等へ販売しています。1t当たりCO₂排出量(熱量換算係数)は輸入一般炭で2.33t-CO₂のところ、RPFは1.57t-CO₂であるため、同量の22千tの石炭とRPFを使用した場合のCO₂排出量を比べると、石炭は51,260t-CO₂、RPFは34,540t-CO₂となり、年間で16,720t-CO₂の排出量を削減したといえます。

2030年までに再生可能エネルギー100%に

当社グループは、事業活動で消費する電力を2050年までに100%再生可能エネルギーにすることを目標に掲げる「RE100」に、2018年7月、リサイクル業界からは世界初の加盟をいたしました。
2020年12月、カーボンニュートラルにすることをコミットメントしたことにあわせRE100の目標年度を20年前倒して2030年に再設定し直しました。これは、気候変動への対応策として最も重要である再生可能エネルギーの拡大・促進が「持続可能社会実現の一翼を担う」というミッションを掲げる当社にとって、取り組むべき重要テーマであると認識しているためです。
再生可能エネルギー100%で運営している工場・施設は、工場の屋根へ太陽光パネルを用いた環境負荷の少ない発電設備を設置し、再生可能エネルギー電力を自家消費できる体制を構築している(株)エコネコルの富士工場を始めとして2025年6月末現在で15拠点におよびます。2025年6月時点で、エンビプログループ全体で使用する再生可能エネルギー電力の割合は約99.7%と、2030年までの目標に向けて着実にRE100への取り組みを進めています。

RE100
RE100 by 2030
RE100工場一覧
「RE100イニシアチブ」とは
「RE100(100% Renewable Electricity)」とは事業運営に要する電力を100%再生可能エネルギーで調達することを目標に掲げる企業が加盟する国際イニシアチブで、「The Climate Group(クライメイト・グループ)」が「CDP」とのパートナーシップの下で主催しています。

再生可能エネルギーの利用はリスクの軽減や競争力の向上だけでなく、各企業の温室効果ガス排出削減目標の達成等が見込まれ、ビジネスにおいてスマートな意思決定とされています。

「RE100」には、フォーチュン・グローバル500(世界最大のビジネス誌フォーチュン誌が発表する、世界中の会社を対象とした総収益ランキング)に含まれる世界で影響力のある企業や、IT、金融、セメント、自動車製造業等、幅広い業種の企業が多数加盟しています。

RE100達成に向けての施策

  • 地域共生型のリサイクル施設
    「あづみ野プラザ」

    当社グループの(株)エコネコルが運営する地域循環共生型リサイクル施設「あづみ野プラザ」(長野県安曇野市)では、屋上にリユース太陽光パネルを用いた発電設備を設置しています。
    同施設は、本発電設備で発電したFIT電力を小売電気事業者に全量を売電し、トラッキング付き非化石証書を利用し同小売電気事業者が提供するRE100メニューの供給を受けることで、RE100工場を達成しています。また、同様に(株)エコネコルが保有する小宮太陽光発電所で発電したFIT電力の供給を優先的に受けております。これにより、購入する電力に加え、自社の太陽光発電設備で発電した電力も事業に活用することができています。
    (株)ブライトイノベーションは当社グループのRE100推進の事務局として、本取組の計画から導入までをワンストップで行いました。この取組で得たノウハウを活用し、CO₂削減や再生可能エネルギー導入に取り組もうとする企業に対し、同様のサービスを提供しております。

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  • 自家消費型太陽光発電設備の設置

    当社グループの中核企業である(株)エコネコル静岡支社の工場に、2020年2月より自家消費型の太陽光発電設備を第三者モデルにて設置しています。
    同発電設備は、地域における再生可能エネルギー普及ならびに拡大の妨げとなっている課題への対応の仕組みを備え、かつ二酸化炭素の削減に係る費用対効果の高い取組であることが評価され、再生可能エネルギー電気・熱自立的普及促進事業の補助金に採択されました。

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  • 富士工場の自家消費型太陽光発電設備の設置

    当社グループの(株)エコネコル静岡支社の富士工場の屋根へ太陽光パネルを用いた環境負荷の少ない発電設備を設置し、再生可能エネルギー電力を自家消費できる体制を構築しました。本太陽光発電システムは、電力費用が高騰する中、自社によるRE100電源の取得を目的として設置しました。

    • 第一工場棟屋根
    • 第二工場棟屋根

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