人は必要な時、必要な事、必要な人に必然として出会う。
私達は 社会から強く必要とされる存在を目指して挑戦し続けます。
第17期より、株式会社エンビプロ・ホールディングスの代表取締役社長に就任いたしました。
これまで築かれてきた企業文化を継承し、志ある社員と共に高い目標を掲げ、誠心誠意、会社の発展に努めてまいります。
社長が変わりましても、経営の基本方針の土台には、私たちのDNAとして受け継がれ、当社が最も大切にしている価値観である「企業理念」があることに変わりません。そのもとにミッションである「持続可能社会実現の一翼を担う」を当社の存在意義と位置付けております。
昨今、従来の大量生産・大量消費・大量廃棄型のリニアエコノミーから、資源やエネルギーを再生し循環させるサーキュラーエコノミーへの移行を目指す取り組みが活発化しております。
この流れを受け、当社は戦略コンセプトを「サーキュラーエコノミーをリードする」とし、サーキュラーエコノミーの具体的事例を深く・狭く・強く推進していく所存です。
ゆくゆくは素材メーカーに安定した品質で原料を供給する「低炭素プロセスによる地上資源の再生素材メーカー」への変革を目指しております。そのためには、私たちが強みとしている高度な物理選別技術・ノウハウに一層磨きをかけ、素材メーカー等の要求に見合った品質の再生素材を生産、その用途開発も併せて行ってまいります。
そして再生素材をつくるためには、安定的に地上資源を回収できるかが一番の課題だと認識しております。そこで、使用済み製品を広域的に回収するスキームの構築が必要不可欠となるでしょう。
これらを実現するために、まずは既存事業において、これまで培ったノウハウと顧客基盤をさらに深掘りすることに加えて、不採算事業の構造改革を含む無駄を排除し、徹底した生産性向上を図ることで既存の収益基盤を強化し、中長期的な成長の土台を構築してまいります。
次に、「焼却灰からの金銀滓回収」「リチウムイオン電池リサイクル」「ポリマーサーキュラーエコノミー」の3つの重要戦略事業にグループ全体のリソースを集中投下いたします。これらは資源循環型社会の実現に向けた革新的な取り組みであり、当社の新たな成長ドライバーとなります。少し時間軸を長くとる必要がありますが、大きな社会課題と捉え、当社の事業領域として取り組んでまいります。
今後は「変わる」をテーマに、社員一人ひとりが主体的に変化を起こす体制へと移行していきます。これにより、「創発的能力を備えた自律した個人の規律ある集団」として創造性を最大限に引き出す組織をつくり、新たな企業価値の創造を目指してまいります。
当社は2025年9月にプライム市場からスタンダード市場へ市場区分を変更いたしました。これを新たな出発点とし、既存事業とのシナジーを創出しながら、社会課題の解決と企業価値向上を両立させ、将来的なプライム市場復帰を目指して邁進してまいります。
皆様のご理解とご支援を心よりお願い申し上げます。
過去と他人は変えられない。変われるのは自分と未来
- 株式会社エンビプロ・ホールディングス
- 代表取締役社長 佐野 文勝
- (2025年9月25日更新)