PAST CASES これまでの事例

広域認定制度の活用による廃マットレスの回収100%再資源化

エンビプログループはグループシナジーを発揮することで、シモンズ株式会社が回収から再資源化までのサーキュラースキームを構築し、サーキュラーエコノミーの原則の一つである「一度経済システムに投入された資源を徹底的に使いまわす」を実現する支援をしました。

クライアントデータ

  • シモンズ株式会社

目 的

  • 適正処理困難物に指定されているベッドマットレスの回収スキームを構築し、100%再資源化する。

課 題

  • 一般廃棄物・産業廃棄物両方の広域的な回収スキーム構築
  • ベッドマットレスの再資源化

効 果

  • 広域認定制度の活用による、一般廃棄物・産業廃棄物両方の廃マットレスの回収と100%再資源化を実現しました。

一般的にベッド用のマットレスは、大型ごみ・粗大ごみに分類されます。しかしベッドマットレスでも特にスプリング入りのマットレスは、金属類と布類が混ざった複雑な構造をしており、解体しなければ適正な廃棄物処理が困難なことから廃棄物処理法(廃棄物の処理及び清掃に関する法律)が定める「適正処理困難物」に指定されています。自治体によっては収集・処分しない廃棄物となっている場合もあり、社会課題の一つとなっていました。 この社会課題への取組みとして、シモンズ株式会社は一般廃棄物・産業廃棄物の両方で広域認定を受け、ベッドマットレスを構成する鉄はスクラップ原料、布類や木材は固形燃料として100%再資源化するスキームを構築しました。一般廃棄物としてのベッドマットレスの広域認定取得は初めての事例です。鉄スクラップ原料から製造された電炉材は、高炉材に比べ製造時に排出されるCO₂が1/4になり、再資源化された布類・木材から製造された固形燃料は、石炭代替エネルギーとして使用された場合、石炭に比べ排出されるCO₂が2/3になります。現在の広域認定取得エリアは関東1都6県(東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県、群馬県、栃木県、茨城県 ※離島を除く)に限りますが、今後エリアを拡大する想定です。 エンビプログループのエコネコルは設備メーカーと高性能破砕機の共同開発を行い、人的な作業負担を最小限に抑えた効率処理を実現し、ブライトイノベーションは専門的な知見を活かして広域認定取得を伴走しました。エンビプログループのグループシナジーを発揮することで、シモンズ株式会社が回収から再資源化までのサーキュラースキームを構築し、サーキュラーエコノミーの原則の一つである「一度経済システムに投入された資源を徹底的に使いまわす」を実現する支援をしました。

事業モデル図

導入事例一覧
Why What How