SERVICE事業分野

リサイクル事業(再資源化)

リサイクル(再資源化)

エンビプロ グループは、金属スクラップ、廃棄物等を破砕し、モノの物質特性の違いを利用して鉄、非鉄金属、金銀銅さい(ミックスメタル)、プラスチック等に物理選別するリサイクル事業を半世紀以上に渡って継続してきました。これら技術とノウハウの蓄積により、貴金属が入っていないように見える焼却灰やASRからも高度な選別技術により微細な貴金属を濃縮回収することが可能です。プラスチックについても固形燃料化してサーマルリサイクルするなどして単純焼却や埋立処理量を最小化することで約94.5%のリサイクル率を達成しています。

提供サービス

金属スクラップ(鉄・非鉄)の再資源化

金属スクラップは、使用された鉄、非鉄金属が不要となった資源物です。特に鉄くずについては、繰り返し何度も新しい鉄製品として甦えらせることができ、リサイクルの優等生とも呼ばれています。当グループでは、工場や工事現場などの事業系金属スクラップの撤去・搬出・回収、それに伴う解体工事からリサイクルまで一貫したサービスの対応が可能で、技術のみならず顧客ニーズにお応えする幅広いサービスで資源化に取り組んでおり、一般家庭からの少量の持ち込み、回収運搬にも対応しています。
また、金属スクラップは、廃棄物とは異なり、一般的に有価物取引となりトレーサビリティは求められませんが、お客様の資産処理と言う社会的責任を負っていることから処理の透明化に努めており安心・安全のサービス提供に努めています。

焼却灰からの貴金属回収

廃自動車や廃家電などのいわゆる「都市鉱山」からの金属回収は、小型家電リサイクル法の施行などにより認知されつつある一方、多くの金属が含まれている都市ごみ焼却灰は、一部はセメント原料等として資源化しているものの、全ては資源化されず埋立処分されてしまいます。
当グループでは長年の研究と実績により、一般廃棄物処理施設から排出される焼却灰から貴金属を回収する技術を確立し、2019年1月に特許を取得しています。この技術の活用により、廃棄物・貴金属の資源化率の向上だけでなく、焼却灰の埋立処分量の削減にも貢献しています。
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“雑品”の再資源化

いわゆる雑品と呼ばれるスクラップは、プラスチックや数種類の金属で構成された複合物で有価価値が低く、解体が困難で人件費の安い国で手解体する方法でしか採算が取れないスクラップであり、処理困難物として国内のスクラップ業者からは受入を拒否され、都合よく中国へ輸出されておりました。しかし、国内でのバーゼル法改正や、直近での中国の環境政策の転換により、中国への輸出が困難となったことから処理できない雑品スクラップが国内に滞留するという問題が浮上してきました。当グループでは、破砕・選別技術の高度化で得たノウハウと設備を活用し雑品スクラップの再資源化にも取り組んでおり、過去に蓄積してきた技術がここでも活かされています。

固形燃料(RPF)の製造

RPFとは、Refuse Paper&Plastic Fuelの略称で、廃プラスチック類、紙類を主原料とした高品位の固形燃料です。マテリアルリサイクルが困難な廃プラスチック類や紙ごみ類を圧縮固形化することによって、エネルギー燃料に生まれ変わります。品質が安定し、熱量のコントロールが可能、高カロリーで、ハンドリング性が良いなどの特徴があり石炭などの化石燃料の代替燃料として、製紙業界・鉄鋼業界で多く使われています。石炭に比べてCO₂の排出量が約33%ほど少ないと言われており環境配慮型燃料であることから、近年、RPFの価値が見直されています。
当グループでは、工場のRE100 化によりRPF製造プロセスにおけるCO₂排出量が更に削減されている事から、よりCO₂排出量の少ない低炭素燃料となっています。廃プラスチックのリサイクル促進、社会の低炭素化に貢献する環境配慮型燃料として期待されています。

多彩なワンストップサービス

当グループでは、廃棄物の収集運搬および処分から建物の解体までを一手に引き受けるワンストップサービスを行っています。通常、解体予定の工場やオフィスから機器や設備を撤去する際には、低濃度PCB 廃棄物やアスベスト廃棄物などを含む不要物品の収集運搬処分、解体後の汚染土壌の改良など、工程ごとに対応可能な業者に対し個別に委託する必要があります。当グループでは廃棄物の撤去および処分、建造物の解体、解体後の汚染土壌の改良までをワンストップで対応することが可能であり、リサイクル率の向上に貢献するだけでなく、お客様の手間とコストの低減を実現しています。

金属系産業廃棄物の再資源化

廃自動車や廃家電などの廃棄物に含まれる金属や貴金属等は都市鉱山と呼ばれ、多くの有用な資源が含まれていますが、複合状態の素材を資源化するには高度な技術が要求されます。同社では、これら「都市鉱山」を破砕し、磁力、風力、湿式比重、乾式比重、色等の複数の選別技術を組み合わせ、素材別に選別・濃縮することで、高度な再資源化を実現しています。
また、多様な事業を支える技術と実績を裏付ける礎の一つとして、(株)エコネコルでは、2019年8月にR2認証を取得しました。R2認証は、米国環境保護庁の指導の下、電気電子機器リサイクル業者に責任ある行動を促し、その行動を評価するために開発されたガイドラインです。携帯電話やテレビ、コンピューターなどの使用済み電気電子機器のリサイクルを対象としており、同認証に対する信頼性から、同認証取得事業者と優先的に取引するケースが増えつつあります。
今後も、電気電子機器や情報通信機器、電池などの適正なリサイクルとその促進に取り組んでいきます。